U字ロックを買いに行った時に自転車を盗まれる。

そもそもわたしが自転車のU字ロックの購入を思い立ったのは、ある友人からの助言があったからなのです。
その友人の話を聞くうちに、自転車のカギもいろいろな種類がありますが、これがあれば絶対安全といえるものはないと思うようになりました。ワイヤーロックやチェーンロックについていえば、ロック機能がどれだけセキュリティー性能を持っていようとも、全体の強度がお粗末であれば意味がないわけです。正直市販されている簡素なワイヤーやチェーンであれば、最低限度の機材によって数秒で切断されてしまうといっても良いでしょう。ですからカギのセキュリティー性能だけ見れば、おそらく「気休め」程度のものであり、本気で盗もうとする輩には意味がないというわけです。

それではせめて簡単には破壊できない強固なカギはなんだろうと尋ねたとき、その友人は構造上U字ロックがかなりセキュリティー性能が高いのではないかということを申しました。もちろんU字ロックであっても切断することは可能でしょうけれど、そこでガスバーナーが必要というわけでもないでしょう。そうであれば少なくとも「簡単に破錠出来そうだから盗んでしまおう」と思われるような状況にはなりにくいというわけなのです。

気をつけなければならないのは、U字ロックであっても使い方を誤っては意味がないということです。たとえば自転車の車輪、特に前輪は簡単に外すことができますから、この前輪にU字ロックが取り付けられていた場合、前輪を車体から外してしまえば他の部品は持ち去ることが出来てしまうというわけなのです。どんなに優れた道具であったとしても、それを扱う人間の処遇によって結果が変わってくるというのはよくあることなのでしょう。

そんなわけで、わたしは自転車でホームセンターにU字ロックを購入しに行きました。帰ろうとするとわたしの自転車がありません。U字ロックをかける前に盗まれてしまったというわけです。